VGA-HDMI変換ケーブルでPCとモニタを接続して使用しています。使用している時にHDMI変換ケーブルがすごく発熱していました。
それだけではなく、ブラックアウト、画面のちらつき、モニターからジジジと異音が発生します。
PC、モニター、HDMI変換ケーブルのどれかが壊れてしまったのではないか?と心配になりますよね。
メーカーで基板関係の仕事をしてる経験を基に対策を記事にしました。
この記事はブラックアウトの原因であるHDMI変換ケーブルの発熱対策の方法について紹介します。
VGA-HDMI変換ケーブルだけでなく、USB、USBタイプc、ディスプレイポートからHDMIに変換するケーブルでも同様の発熱対策をすることができます。困っている方は見てください。
HDMI変換ケーブルの発熱で起こる問題
キーボード入力は正常に動作していますが、モニター周りに様々な問題が発生していました。
ブラックアウト:いきなりブラックアウト(黒い画面)、復帰を繰り返す
画面のちらつき:数センチの線が画面に現れる
異音 :モニターからジジジと異音が聞こえる
発熱が続くとまずい!
HDMI変換ケーブルが発熱し続けるとどうなるか、紹介します。
誤作動
温度が上昇していくと誤作動を起こす可能性があります。
HDMI変換ケーブルの中には信号を変換するICが入っており、ICの使用温度以外では、動作が保証されていません。
信号を変換するICの最大動作温度は約85℃です。HDMI変換ケーブルは最大動作温度以上になると誤作動が発生する確率が高くなります。
故障
発熱し、ICの温度が高くなりすぎるとIC内が断線、ショートしてHDMI変換ケーブルが壊れてしまいます。
また、発熱した状態が続くとHDMI変換ケーブルの寿命が短くなります。
電化製品に組み込まれている基板は温度が高くなるごとに劣化が進みます。
温度20、40、60℃を比較すると60℃で使用した時が寿命が一番、短くなります。
発熱対策
HDMI変換ケーブルの温度を下げてあげれば、大体の問題は解決します。
発熱対策を紹介していきます。
扇風機やエアコンで部屋の温度を下げる
扇風機やエアコンを使用し部屋の温度を下げ、HDMI変換ケーブルを冷やします。
私の経験をお話しすると6~9月の温度が高い時期によくブラックアウトなどの問題が起きました。
扇風機の風を直接、当てるまたはエアコンが効いた部屋で作業するとまったく問題が起きなくなりました。
長方形のボックスの中に変換ICが入っています。この部分の温度を下げることが重要です。
製品温度を下げることが重要ということが分かりますね。
ヒートシンクをHDMI変換ケーブルに取り付ける
HDMI変換ケーブルの変換部にヒートシンクを取り付け、放熱性を高めることです。
ヒートシンクは金属でできており、熱伝導性と放熱性が優れています。HDMI変換ケーブルの熱がヒートシンクに移動し、HDMI変換ケーブルが冷やされます。
両面テープがついているヒートシンクは作業が楽でお勧めです。
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ヒートシンクが熱くなっているため、手で触れてはいけません。やけどしてしまいます。
ヒートシンクを使用する方法は個人的にはやけどの危険性もあり、お勧めしていません。子供の手が届かない位置に設置するのだったら良いかもしれませんね。
根本的な対策
HDMI変換ケーブルは信号をHDMI仕様に変換するために動作します。その動作には多くの処理が必要であり、必ず発熱します。
同じ製品であっても性能の個体差があり、根本的な解決にならない場合があります。安価なケーブルが販売されています。他の製品に比べて安価ということはどこかのコストを削っているということです。コスト削減のしわ寄せが放熱性に来ている可能性があります。
安価なケーブルの設計問題やケーブル自体のできが悪い物など変換ケーブル自身の問題であった場合、外部で対策を行っても効果があまりありません。
根本的な対策を行うためには良い製品に買い替えることをお勧めします。
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まとめ
HDMI変換ケーブルの発熱対策は3つあります。
・クーラーやエアコンを使用し部屋の温度を下げ、HDMI変換ケーブルを冷却
・ヒートシンクをHDMI変換ケーブルの変換部に取り付け、放熱
・良いHDMI変換ケーブルに買い替える
理想を言えば、クーラーまたは扇風機を使い冷却しながら、新規の変換ケーブルを使用することをお勧めします。正常な動作をしつつ寿命を延ばせ、買い替えなどのランニングコスト下げることができます。
以上、「HDMI変換ケーブルの発熱対策を紹介」のお話しでした。