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ソフトウェア

組み込みソフトウェアエンジニアの新人の仕事

今回は組み込みソフトウェアエンジニアの新人の仕事についてお話しします。組み込みソフトウェアエンジニアを目指している方は読んで見てください。新人の時、どのような仕事を任されるのか、分かります。

自社開発の仕事内容

私は自社開発の企業に勤めています。自社開発では製品の仕様検討、実装、テスト、規格適合など幅広い仕事をしています。いきなり新人に製品の仕様検討、規格適合の仕事を任されることはほとんどありません。任される仕事は雑用が多いです。

それでは自社開発企業に入社した新人の仕事について説明していきます。任される仕事は3つあります。

・ソフトウェアテスト
・実機の検証
・社内文章の作成


それぞれについてお話していきます。

ソフトウェアテスト

任される仕事の1つ目はソフトウェアテストです。ソフトウェアテストを行いつつ、組み込みソフトウェアの基本的な知識を学んでいってもらいます。

例えば、テストの中でソフトウェアでハードウェアを制御する方法や回路動作の原理を学んでもらいます。オシロスコープやデジタルアナライザを使用し、電子信号を測定したり、製品のスイッチを押し、動作を確認したりします。

実機の検証

任される仕事の2つ目は実機の検証です。製品仕様の検討や解析を行うために検証を行います。入社してくる新人の専門性と仕事内容が一致していることが少ないです。だからこそ基本的な検証の方法を学んでいきます。

実機の性能確認やお客様から返却された故障品の解析などを先輩と一緒に行い、検証結果を報告書にまとめてもらいます。

製品の仕様や構造を理解していないと仕様や設計の業務はできません。数年後に仕様検討や設計の業務を第一線で行ってもらうために検証の業務を行い、学んでもらいます。

社内文章の作成

任される仕事の3つ目は社内文章の作成です。エンジニアの仕事は開発だけではありません。製品を生産するために社内の文章を作成し、購買や生産技術の担当者とやりとりを行います。社内文書の作成業務の中で社内ルールや他部門の仕事を理解してもらいます。

製品を開発するには、必ず他の部門と仕事をします。他の部門に仕事を依頼するために文書を作成し、どのように会社の仕事がまわっているのか、学んでいってもらいます。

開発は一人で黙々、行っていくイメージがあるかもしれませんが会社全体として行っていくものです。社内の人との関わりや他の人の仕事を理解しておくことは、周りの人と協力して仕事を進める上で大切です。

教育を担当した新人の話

私は今まで4人の方の教育を行ってきました。新人の方ですぐに開発ができると勘違いをし、入社してこられる方もいます。その方については数年後、製品開発を行ってもらうためにはじめはテストなどの業務を行ってもらうと説明しています。基本的なことを学んでもらってから製品の開発をしないと何もできませんからね。

すぐに開発がやりたいんだという新人の熱意があって開発の仕事を任せたこともあります。その新人が高学歴ということもあり、上司が開発の一部を任せたんですね。1年半ぐらい成果がでませんでした。所々で基礎的なことからやってみないか、と上司と新人に提案をしていたのですが拒否をされ続けました。

その結果、その人は今でも社内の業務や製品開発ができません。今でも仕事が進まず、逐一、指示を出しています。新人で任される仕事は退屈かもしれませんが、基本的な知識を習得していくために必要な業務です。それでも早期から開発がやりたい場合は自分で勉強をするしかありません。他の人に教えてもらえると期待し、待つだけでは成長せず、チャンスをものにはできません。開発をやりたい方は自主学習が大切です。

以上、組み込みソフトウェアエンジニアの新人の仕事の話でした。